こそっと!プロが教える「お葬式」の極意

葬儀社に務める私がみんなが感じるお葬式の流れ・費用を抑える裏ワザ・用語マナー等書いちゃいます

3-2.お葬式の費用について(火葬代金)

火葬代金について

それでは、に前回書いた下記の項目をご説明したいと思います。

 

一般的なお葬式の全体の代金の内訳は

  1. 火葬代金(例5千円)
  2. 斎場使用料(例5千円〜5万円)
  3. 式にかかる諸費用(例35万円)
  4. お料理の代金(例10万円)
  5. 返礼品(お茶とか)の代金(例15万円)
  6. 菩提寺様(お寺さま)のお布施(例30万円)
  7. 供花(お花)供物(果物など)の費用(例5万円)

と言う感じです。

1.火葬代金について

火葬代金と言うのは、火葬場での火葬料の事です。

前回『お葬式』と言うのは、上記の項目(1〜7)から

「自分で選んでプランニングする」

と書きましたが、この『1.火葬代金』は省けません。

当たり前ですが、最終的に『火葬』はしますからね。

火葬場は基本的に地方自治体の管理です。

(もちろん、地域によっては民間の火葬場もあります)

ですから、費用は葬儀社が頂くわけではありません。

 

費用は0円〜60000円くらい。

なんだそれ?!って思うでしょ。

実は住んでいる区市町村によって変わるんです。

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実際に千葉市付近の例を紹介します。

 

千葉県千葉市 千葉市斎場  
年齢 住民 住民以外
12歳以上  6000円   60000円 
12歳未満  3000円   30000円 
千葉県船橋市 馬込斎場  
年齢 住民 住民以外
15歳以上  3700円   50000円 
15歳未満  2500円   34000円 
死胎  1200円   17000円 
千葉県市原市 市原市斎場  
年齢 住民 住民以外
12歳以上  0円    60000円  
12歳未満  0円    40000円  
死胎  0円    20000円  

 

『住民』『住民以外約10倍の金額の差がありますね。

居住している地域によって隣接している市でも0円だったり6000円だったり。

まぁ、要するに

「自分の住んでいる所で火葬してね」って感じです。

 

火葬費用は、地域によってかなり差があるので、ご自分の住んでいる地域の代金を調べておくといいと思います。

たまにお客様で

『両親が船橋市に住んでいて、自分は千葉市に住んでいる。

何年か前に両親が病気になってしまい、住民票を移さずに、なし崩しに自分の家に連れてきて一緒に暮らしながら、面倒をみるようになった。

結局病気で亡くなってしまった。

千葉市で葬儀をあげようと思っていたら、住民票が船橋市だったため60000円かかってしまった。』

なんて事があります。

(もちろん、船橋市馬込斎場で火葬すれば3700円ですみます)

だから、近隣にお住まいの両親が体調を崩して同居する場合などは、しっかりと先を見越して住民票を移しておくといいと思います。

火葬だけなら全部自分で出来るの?

「こんな金額で出来るのなら、自分でやってみようかな?!」

なんて考える方もいると思います。

それ実は、、

出来ます。

ただし、かなりハードルは高いです。

自治体のHPをよく見ると気がつかれると思いますが、自治体では『お葬式』に必要な最低限の物は格安で貸し出し、もしくは販売をしています。

「祭壇の貸し出し」「霊柩車の貸し出し」「骨壷の販売」などなど。

しかし、個人で「火葬の申請」をするには、まず市役所で「死亡診断書」を出して「火葬許可認定書」を貰い、「棺(ひつぎ)』を葬儀社から購入して、更にドライアイスなどでご遺体の自己管理をして、更に、更に、、、、と沢山やらなくてはならない事があります。

しかも、お役所なので「やり方」や「アドバイス」などは一切してくれません。

 

近しい方が亡くなって、悲しみや喪失感の中でこれらを全て行うのは決して容易ではないでしょう。

例えるなら

「初めて車を買った人が、車を整備点検して車検まで通す」

ような感じですかね?!

対費用効果としては、葬儀社に頼む場合に比べて5万円〜10万円節約できる、といったところでしょう。(まぁ、これを高いとみるか低いとみるかは個人差があると思いますが)

なので、自分で全部やると言うのは

オススメではありません。

まとめ

  1. 火葬代金は自治体管理なので意外と安い
  2. しかし住民以外だと金額が10倍になってしまう
  3. ご自分のお住いの自治体のHPで事前にチェックがおすすめ
  4. 葬儀社を通さず全部自分でやるのはハードルが高い

葬儀の一括見積もり

 いかがでしょうか?

少しでも参考になれば幸いです。

ではでは。