こそっと!プロが教える「お葬式」の極意

葬儀社に務める私がみんなが感じるお葬式の流れ・費用を抑える裏ワザ・用語マナー等書いちゃいます

実際に亡くなったら、まず何をどうすればいいの?

今回は、実際にお亡くなりになったらどうしたら良いのか簡単に説明します。

(それと搬送と保管の費用もちょこっと)

 

病院でお亡くなりになった場合

看護師に

「葬儀社はお決まりですか?」

なんて聞かれます。

ここで、事前に見積もりや相談が済んでいれば、事が早いし安心です。

すでに決めてある葬儀社に電話をすれば、お迎えに来てくれます。

もちろん24時間いつでもOKです。

 

決まってない場合は、病院で葬儀社を紹介してくれます。

大きな病院ですと、決まった葬儀社と提携してるので、そこを紹介してくれます。

連絡先を教えてくれるので、その葬儀社に電話をすれば30分〜1時間ほどで来てくれます。

ここで注意して頂きたいのが、大きな病院で決まった葬儀社がいたとしても自分で葬儀社は選べるということです。

事前に相談にいってる葬儀社、また前にお世話になった葬儀社など、自分で自由にきめられます。

 

要するに、大手の葬儀社は病院にお金を払って提携している訳です。

「ご遺族に決まった葬儀社がなかったら、うちを紹介してね」

って仕組みです。

なーんか、死ぬの待ってる人たちみたいで、感じ悪いですよね(笑

でもそんな事もないですよ、その病院と提携している葬儀社が、費用が高いとか、不親切とかそいう事は一概には言えません。良心的な会社もたくさんありますしね。

 

日本最大級の葬儀ポータルサイト「いい葬儀」

 

葬儀社と連絡がついたら

葬儀社の手配が済んだら、後は寝台車でお迎えが来ますのでお待ちください。

大体1時間前後で葬儀社の者が寝台車でお迎えにあがります。

 

 

そして、病院で寝台車で見送った後ですがご遺体を自宅に安置するか、葬儀社に預かってもらうかを選択します。

  • 一旦家に連れ帰って、ゆっくり休ませてあげたい
  • 自宅に場所がないので葬儀社で預かって貰いたい

どちらでも大丈夫です。

ちなみに最近は葬儀社でお預かりする事が多いです。

ご遺族の方は

  • 自宅に連れ帰らないといけないのでは?
  • 預けちゃうと冷たい人間だと思われちゃうかしら?

と思う方がたまにいらっしゃいますが、預けちゃっても全然大丈夫ですよ。

むしろ葬儀社は霊安室(冷蔵庫)に保管するので安心です。

自宅安置の場合ドライアイスで対応するので、季節によってはどうしても傷みやすくなります。

 

この後は、そのまま具体的な打ち合わせを行ったり、深夜であれば翌日に打ち合わせといった感じで進んでいきます。

 

ちなみに病院からの搬送費用は大体

30000円前後が多いです。

それからご遺体の安置ですが、自宅も葬儀社もそんなに変わりません。

葬儀社安置の場合

1日につき10000円前後(保管料)

 自宅安置の場合

保管料はかかりませんが

ドライアイス代金や屏風やお線香やローソク、机などの備品代がかかるので

トータルするとやっぱり

1日につき10000円前後になってしまいます。

(まぁ、ぶっちゃけあんまり代金が変わらないようにしてあるって言うのがホントのとこかも)

 

自宅で亡くなった場合

その他、自宅で急に亡くなったり想定外の亡くなり方をした場合は、救急車を呼んで指示を仰ぎます。完全にお亡くなりになっている場合は警察に一旦運ばれる場合がほとんどです。いわゆる事件性があるかどうかを検視してからご遺族にお引き渡しとなります。検視とはいっても事件性が無ければ簡単な形でやります。

(ドラマみたいに解剖とかはしないので安心して下さいね)

葬儀社も警察署にお迎えに上がる形になります。

ご遺族は遺体の安置された警察署にいって説明を受ける形になります。

 

また在宅看護などで、もう既に主治医がいらっしゃる場合は、その先生を呼んでその場で死亡診断書を書いてもらい、葬儀社へ連絡する形になります。

 

 

とにかく事前に相談や見積もりを出して葬儀社を決めておくことを強くオススメします。

「お葬式の心配を、死ぬ前にするなんて!」

と思われるかもしれませんが、最近は事前に相談にお見えになる方が圧倒的に多いです。

費用や段取りなどを先に決めておくと断然に安心です。

 

ちょっと言い方が悪いですが、亡くなってしまった後では、どうしようもありません。なんの選択肢もない状態になってしまいます。

費用はもちろんの事、葬儀の場所が自宅から遠い等色々と不都合も起こると思います。

 

もちろん実際はいつ亡くなるかは、誰にもわかりません。なので早めに大体の見積もりや相談などだけでもしておいた方がいいです。

相談に行って実際に依頼するのが1年後でも、その日でも全く問題ありません。

 

また葬儀社によっては事前相談で

  • 事前登録で割引サービス
  • 会費(1万円前後で1回限りが多い)を払って会員になっておくと10%割引
  • 互助会への入会の勧め(これは積立型が多いのでしっかり検討した方がいいです)

 などの何らかのサービスを行ってるとこが多いです。

なので、ネットで何社か見積もりだけでも出しておくと、比較検討出来るのでやっておくといいと思います。

 

葬儀の一括見積もり

次回は、費用について書きたいと思います。

費用については長くなりそうなので、時間かかりそうです。

*具体的な金額等はあくまでも目安です。必ず直接確認して下さいね。

 

お葬式で一番大切なこと

当たり前だけど、忘れがちな事

 お葬式を成功させる為に一番に大切な事です。

それは・・・

『自分(ご遺族)の気持ちがブレない事です。

どういう事かと言うと 

総額200万円のお葬式が良いお葬式って訳じゃないんです。

かといって、100万円なら良い?

じゃあ25万円のお別れプラン(いわゆる直葬)?

答えは・・・

「なんでも、どれでもいいんです」

 お葬式って究極的にはご遺族の気持ち(送る側)だけの問題なんです。

ちょっと解説します。

  • 費用を多くかける事で大切な故人が喜ぶと思う
  • 費用を削り過ぎて故人に引け目を感じてしまう
  • 多くの方が参列に来てくれてた方が故人が喜ぶだろう
  • 親戚やご近所に恥ずかしくない式を行いたいetc

 

こんな感じの気持ちが、どなたでも心をよぎると思います。

仮にこれを全て満たしたとします・・・

するとなぜか今度は、次の欲求と葛藤と後悔が、首をもたげてきます。

  • もう少しお花を豪華にした方がいいんじゃないかな?
  • 棺もランクをあげるべきかな?
  • ちょっと予算オーバーかも?
  • いやいや、大切な人の為だからこれくらいいいよね?
  • 少し予算を削って、子供の塾代に回した方が故人も喜ぶかも?
  • いやいやいや、やっぱり・・・

 

 そう!キリがないんです。

だから、喪主の方がしっかりと線引きしなくちゃいけないんです。

これだけはやる、これはやらない・・とね。

そして

「これで良し!」

「これで故人も喜んでくれてる!」

と思えば、最高に良いお葬式だったことになります。

 

自分達がしっかり故人を送り出したという気持ちさえあれば大丈夫です。

 

 

とはいうものの、現実はそこまで自信を持って式を迎えられる方はなかなかいません

 

親戚、ご近所の方の手前、言葉たくみに色々と勧めてくる業者(私の事?w)

心が揺れますよね。わかります。

なので、現実的なお葬式のプランニングと言うのは自分の信念と世間とのしがらみの折り合いをつけて、大体平均すると50万円〜150万円位って感じになってます。

 

まぁ、冒頭の主張と矛盾してしまうんですが現実はそんな感じです。

でもね、それでもたくさんの方の最後に立ち会った者として言いたいのはやっぱり

「ご遺族に後悔して欲しくない」

って言うのが本音です。

 

東証一部上場の株式会社鎌倉新書が運営「いい葬儀」

どうでしょう?ほんの少しでも参考にして頂けたらと思います。

まぁ、葬儀社的には沢山の費用をかけて頂く事に越した事はないって言うのも本音ですけどね(笑

 

 

 

 

初めまして

はじめまして、私「ジキル」と申します。

葬儀社で働いております。

この間何気なく見たネットのニュースで

「お葬式に関して不安に感じる事」のアンケート結果が載っておりました。

 

1位ー葬儀にかかる費用

2位ー追加にかかる費用

3位ー葬儀の手順

って感じでした。

 

そうですよね〜!

一般のお客様は、お葬式なんて一生のうち1度か2度位しか経験しないんですものね。 

  • ぼったくられたらどうしよう?
  • 25万円〜なんて書いてあるけどホントかな?
  • 24時間いつでも電話していいの?
  • 実際、病院で亡くなってそれからどうしたらいいの?

などなど色々と疑問があると思います。

 

そこで、私(ジキル)が出来るだけわかりやすく丁寧に、業界的にあんまり話しちゃいけない事ものんびり書いていこうかななんて思っております。

 

ゆるい感じではありますが、少しでもみなさまのお役に立てたらいいなと思っていますのでよろしくお願いします。